Eco

For the future

2008年は洞爺湖でG8によるサミットも行われ、環境問題が大きくクローズアップされた一年でした。
エコという言葉がこれほどまでに世の中に浸透したという意味では、少なくてもここ数十年では画期的な年だったと言えるかもしれません。

2009年は、もう一度このエコという言葉の持つ意味を考え直さなければならない年になるような気がします。

そもそもエコ(エコロジー)という言葉の持つ概念は、一つではないと僕は思っています。
沢山の方達が、なんとなくこの言葉を聞いて、これからの地球の為にとても大事な事なんだと感じられるようになったのは、とても意味のある変化ですね。

ただ現在巷ではエコがあまりに氾濫し過ぎていて、本当のエコとは何なのかが解りにくくなり始めているような・・・。

エコのマークが入っていれば、いい商品なの?
エコを謳った商品にすぐに買い換える事が本当にエコなの?
車だってそうかも知れません。

場合によっては、古いものを大切に使い続ける事もエコであり、何でもすぐにエコ商品に買い換える事がエコなのかということは難しい問題だと思います。

どのように使うかでも大きく変わってくることがあると思うし、その方が新しいものに買い換える以上に、トータルではエコになる事も多々あるように思えます。

エコに関連する商品を売っている側の戦略としては、今の時代、エコを謳えば商品が売れ易くなるのは明らかなので、エコを前面に出し消費者の購買意欲を高めるのに必死なようにも見えます。

でもこれらのあたかも、~になります的な文言やテレビのCMをそのまま鵜呑みにしてしまうのは、少し危険な事なのではないでしょうか。

これは何も商品戦略に限った話だけではありません。

あまりここでは書けない様な問題も、山のように出現してきているのも事実です。

長くなるので諸々割愛させて頂きますが、恐らくこの2009年におけるエコは、何が本当のエコであり、またそうでないかをきちんと自ら判断出来る知識を持つことが重要なのではないかと僕は思います。

受け売りではなく、自ら判断する事。
きちんと判断するには、やはりそれなりの勉強も必要かもしれません。
でも、これは大切な事だと思います。
何よりも、自分自身の将来、そして100年先の未来の為ですからね。

メディアの持つ力は偉大です。
それだけにそれを送り出す側にも、受け取る側にも責任があるという事を自覚しなければなりません。

僕にはこれからそう遠くない将来、本物が残り、そうでないものは、少しずつ淘汰されていく時代がくるような気がして止みません。

何が本物なのか? その概念は深く難しいですが、少しずつ答えは見え始めているのかも。

これからも、世の中で流れるスピードはどんどん早くなるでしょう。
時間は短縮され、人が認識出来る空間だけは広がる一方。
でもそれが良いことなのか。
あらゆる分野での素晴らしい開発や発明によって可能になった事が数多くありますが、それによって失われつつあるものがある事も思い出して欲しい。

否定ではなく、「?」を心の意識の中のどこかに持つことから気付きは始ります。

時間の概念を忘れた(置き去ってきた)結果、どのような事が人の心の中に起こり始めているのか、それに早く気付く時なのではないかと、そんな風に感じる2009年の始まりです。

次回はドイツで見つけたエコを紹介しますね!

中野信治

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