18.
Jun.
2013
ちょっと番外編です。
今回はレース期間中チームが用意してくれた滞在先に宿泊しているのですが、
ここが何とも雰囲気があっていいのです。
そう、お城です。
城主であるオーナー夫妻にお聞きしたところ、300年ほどの歴史のあるこの建物。
その存在感は目新しい小奇麗な建造物、ホテルとは一線を画します。
僕は見かけによらず古い建造物や歴史に結構興味があるので、
このような場所に滞在出来るのがとても嬉しい。
なかにはこうした古い建物を嫌がる人もいらっしゃいますが、僕は全く気になりません。
近年のどこも同じにしか思えない画一的な建物より遥かに魅力的に映ります。
ヨーロッパでは時間が出来るとロワールの辺りの古城を巡ったりしていますが、
日本でも僕は時間が出来るとお城や神社・仏閣を訪れることが多いかもしれない。
数百年前からそこにある建造物、それだけで想像力をかきたてられるとは思いませんか?
静の時間を持つことは大切なのです。
ここでメカや他のドライバー達と共にしばらくは過ごすことになります。
また、どうしても海外では外食が多くなりがちですが、僕はルマンの滞在中に体調を整える為に友人のお宅のキッチンを使わせて頂き自炊をしたりもしています。
どうしても栄養バランスが崩れてしまうので、お昼は出来るだけ自分で作って食べるように心がけています。
この日はマッシュルームとガーリックを軽くソテーして、トマト入りの山盛りグリーンサラダにのせて出来上がり。
それにカーボローディングのためのパスタ、僕の好きなぺペロンチーノをプラスしてしっかりランチ。
あとはフルーツ、そして腸をいい状態に保つことも重要なのでヨーグルトも欠かせません。
健康でいるためには腸をいい状態に保つことがとても大切なのです。
僕が未だにF1時代と全く変わらない体系を維持できているのは、やはりこの食事だと思います。
運動もそうなのですが、やはり一番の健康方はいかに上手に食べるかに尽きるのではないでしょうか。
そして食べたものを消化し、必要な栄養を吸収してくれるのは腸なのです。
食べることの意味を知ることで、生きる意味が見えてきたりするのは僕だけでしょうか。
僕にはどう生きるか?と、どう食べるか?は同義語にも思えてくる。
関係のない話で失礼!
こちらにいるとレースだけに集中出来るので、普段の日本での生活と違い色々なことを考えることが出来る。
僕にとってヨーロッパでの生活は静の時間なのかもしれない。
中野信治