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秋の夜長に思ふ・・・

秋の夜長に思ふ・・・

食欲の秋、読書の秋。

昼と夜の寒暖の差が大きくなり、夜が長くなり始めるこの時期。

とても過ごし易い気候なので、ついつい夜更かしになってしまいます。

もう少しすれば、木々たちもほんのり色づき始める。
なんとも情緒溢れる季節です。

秋は色々な言葉になぞらえられます。

僕にとっての秋。

出会いの秋。 別れの秋。 始まりの秋。 学びの秋。 忍耐の秋・・・・・・

一歩進んで二歩下がる、なんて事も良くあること。
ただ二歩下がったところからの学びは、ことのほか大きい。
何故ならそれは、次に三歩進む為の大切な出来事だから。

僕はいつも考えます。
一歩進む事、そして百歩進む事との差はどこにあるのかと。

僕はこの世に生を受けた時から、今までにどれくらい進んできたんだろう。
1+1の単純な足し算で計算すれば、もう百歩ぐらいにはなっている?
いや、全くそんな事はないでしょう。
沢山進んでいるようで、実はまた元に戻ってる、大いにそんな気もするなぁ。
トータルで考えると、それほど大きくは変わってはいないのかも。
年をとって、自分を取り巻く環境は変わったけれど、本質的な部分では・・・。
案外そんな所が答えなのかも。

生きていれば色々あるけれど、慌てない、慌てないって事かな。
一休さんも言ってたよね?漫画でだけど。(笑)

常々僕はいい事も悪い事も同じだけ起こるものだと思っています。
いつだったか本で読んだ事があるのですが、あながちそれは間違っていないようです。
これをトータル量一定の法則と言うらしい?確か。。。

では偶然(予期しないこと)と必然(必ずそうなると決まっていること)はどれぐらいの割合で起こるのか?
これは圧倒的に必然と思われる出来事の方が多く起こるらしいです。
これはどちらかと言うと、僕の経験だけど・・・。
偶然と必然の違いは、必然のような出来事は自分自身の意識によって引き起こす事ができるという事。
いい必然も、悪い必然も同じようにです。

この必然が少しやっかいなのは、自分が意識している、していないに関わらず起こってしまうという事。
正確には意識出来ていないだけなのですが・・・。

でもその両側にも大きな意味があると、僕はそんな風にも思っている。
その意味に気付く事。
その為に人は生きているのだと、つくづく感じさせられます。

ただここで一つ触れておかなければならないのは、偶然と必然の定義。
これは実に難しい。
上記した()内の定義では、僕が伝えたい事が上手く伝えられない気がします。
僕がここで伝えたいのは、必然そのものを自分自身の意識で引き起こす、または変えてしまうという事でしょうか。

運命と宿命の違いにも繋がるのかな。

そろそろ読むのが面倒になってきましたね、きっと。(笑)
まあ、あまり考えすぎるのは良くないね・・・。
でも僕が思うことは、もっともっとシンプルな事です。
言葉が下手なので、上手く簡単に伝えられていないだけ。

こんな事を考えてしまうのも、やはりこの秋という季節。
ここ数年、毎年毎年考えている気がします。
でも別段特に深い意味は無いのですが。

多分これはここ数年僕がおかれている環境、そして出来事、出会いがそんな事を考えさせるきっかけになっているのだと思います。
それ自体、悪い事だとは思いません。すごくいい事だとも思わないですが・・・。
でもこれが今の僕に必要なことなのかな。

正直辛いと感じることも多い。
そんな時は明日が見えないと感じる時もあります。
いつもいつもポジティブでい続ける事なんて、誰にでも出来ることではない。
僕はそう思うことにしています。
落ち込む事だってあります。
そう、僕は特別他の誰かより強い人間ではないのです。

でも何とか自分を奮い立たせ、毎日を戦っています。
これは今この僕の文章を読んでくれているあなたと同じかも知れません。

ただ僕は本当に恵まれています。
僕が恵まれていると感じられる最大の理由は、自分には明確な目標・夢があるという事。
そしてそれを応援してくれる仲間、思いを同じにして戦っている仲間がいてくれるということだと思います。
これがどれだけ幸せな事か・・・
心からそう思えます。
そんな当たり前の事を改めて考えさせてくれるのも、秋だ。

僕の挑戦はまだまだ続いていて、そこには終わりがありません。
何故なら、たとえ始まりが僕の挑戦だということであっても、この挑戦はもっともっと大きな意味のあるものに変わっていくと信じているからです。
自分だけのものではなく・・・。

そう、変化は人間が生きていくうえで、絶対に避けられないもの。
変化のないものなど、何一つない。
人間も動物も植物も、それは皆同じ。
だから生きている。
どうせなら変化を恐れず、むしろそれを楽しみに、自分を内観する事を忘れず、少し上を向いて、そして前に進みたいものです。

人はみな唯一無二の存在です。
自信を持つということ、自分自身を大切にする事はとても重要な事。
これは忘れないようにしたいものですね。
そして自分をあまり他と比べないこと。
ちょっとした意識の変化で、心に余裕が出来るはず。
そこからいいスパイラルが始まると思います。

余計なお世話ですね。(笑)

またまたそんな事を考えてばかりいる秋の夜、窓の外からは誰かの優しい囁き
とも錯覚してしまいそうな、心地よい虫達の鳴き声が聞こえてきます。

今、久しぶりに本を読んでいます。
こんな夜には読書が似合う。
じっくりと、心静かに読書をたのしむ。
行間に潜む色々な問いかけが、心の中に浸みてきます。

秋の長雨なんて言葉もありますが、ほんとに最近雨が多い。

明日は透き通るような、高い高い秋の青空が見られるかなぁ。

中野信治

秋の夜長に思ふ・・・