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2011年の終わりに

2011年の終わりに

もうすぐ2011年が終わります。

この2011年を一言で言い表す事は難しい。

今年この日本で起こった出来事は何を意味するのだろうか・・・。

多くの人たちの心に衝撃と動揺を与え、そして絶望の淵に陥れたあの忌まわしい災害。

人はそこから何を学び、未来に向かわなければならないのでしょうか。

この出来事により、この国が抱える今まで隠されていた数多くの悪しき習慣や問題も露呈しました。

この3月に起きた出来事を境に多くの方達が今まで以上に深く、今我々の周りで起こっている全ての物事と向き合い始めたのも事実でしょう。

他にも巨大な台風に代表される異常だとさえ思えてしまう気候変動。

政治もまたしかり・・・。

世界もまた大きく動き始めています。

アラブの春、そしてNYでのOccupy Wall Streetに代表されるデモの嵐はアメリカだけでなく他の国々にも波及しました。

様々な事象が限界点に達してきているのは疑いようがありません。

人の心も例外ではないのでしょう。

今後この地球上で我々が生き抜く為に求められる資質、概念は必ず変化を始めるはずです。

いち早くその変化の必要性に気づき、その変化を恐れず前に進む事が我々の2012年以降に向けた使命ではないかとも感じています。

僕自身の事を考えると、ずっと芯をぶらさぬよう真っ直ぐに歩いてきました。
きちんと歩けてるかどうかは?ですが・・・。
それが目先の事だけを考えるとマイナスと思える場合にも、絶対にその芯を折ることなく歩いているつもりでいます。
恐らく僕は相当不器用な人間です。
僕は知っています。
そんな不器用な人間がいくら頑張っても器用な人間になれる訳がない事を。
正確には器用になんかなりたくないのかもしれない。
子供の頃からずっとそうだった。
けれどそんな不器用な僕にさえ、いつも気がつくと誰かが救いの手を差し伸べてくれていました。

この数十年を振り返るといつもそこに誰かが現れてくれていました。
感謝という言葉だけでは、この今の気持ちを言い表す事が出来ない。
それだけ僕は沢山の心に支えられています。

僕は常に自分自身を知る努力をしています。
僕の趣味は心の落ち着く静かな気持ちのいい場所を見つけ、そして訪れる事。
全ては自分自身を知るためです。
忘れない為です。
思い出すためです。
別に根暗だからではありません。
人間の意識は実に奥が深い。
解っているつもりの自分の姿など、ほんの氷山の一角に過ぎない。
本当に大切なものは隠されているもの。
正確には自分の心が隠してしまっているのかもしれない。
僕はモータースポーツを通して、自分自身をずっと探求し続けているような気がする。
その為にずっと、僕は自分自身にとってこちらの方が厳しいであろうと思える戦いをチョイスしてきました。
そして多くを学べるであろう戦いを・・。
日本をもっと深く知る為に、僕は世界を深く知りたいと思う。
僕が世界で戦い続ける理由はそこにある。
僕はこのスポーツに出会えた事に心の底から感謝しています。
この究極の動の時間が、僕を圧倒的な静の時間へと導いてくれている。
そこから僕が学んできた事柄は計り知れない・・・。

2012年に向けて、この変化の序章たる年を前に今一度僕は考えています。

今年は久しぶりに僕の生まれ育った大阪に戻っての年越しです。
僕にとっての原点でもあるこの地で、明日の自分をイメージしてみます。

良い年をお迎え下さい!

中野信治

2011年の終わりに