Po. | No. | Driver | Machine | Time |
---|---|---|---|---|
1 | 39 | J.デュフォア / A.クート | デンソー サードスープラ GT | 1:53’47.096 |
2 | 35 | 服部尚貴 / 脇阪薫一 | イエローハット YMS スープラ | 0’02.113 |
3 | 1 | 本山 哲 / R.ライアン | ザナヴィ ニスモ Z | 0’21.470 |
37 | 100 | 中野信治 / 加藤寛規 | RAYBRIG NSX | 12Laps |
中野信治コメント:
今回は僕にとって初めてのセパン。気温が38度以上にも達するここマレーシアは、毎年何人かのドライバーが脱水症状で倒れることもあり、シーズン中暑さと言う部分では最も過酷なレースとして知られています。マシンのコクピット内の温度は60度にも達し、ドライバーの体力を容赦無く奪いとるこのレースですがレースウィークを通して、暑さは自分にとっては問題ありませんでした。
今回の予選はアタッカーを加藤選手が務めるため、僕は初日は終始レース用のセットアップとコース習熟に集中し走行を終えました。迎えた2日目の予選は1回目こそ雨の中の走行となりましたが、午後からは再び太陽が顔を出し、2回目の予選は加藤選手がニュータイヤで走行。僕は基準タイムを早々とクリアし、マシンを加藤選手に託しました。加藤選手は素晴らしい走りでセッション終了間際までNSX勢トップの8番手辺りの順位をキープしていましたが、最後のラップで何台かに逆転を許し、11番手で予選を終えることとなりました。
迎えた決勝日も朝から暑い太陽が照りつける素晴らしい天気。気温は34度前後、まだ暑さも覚めやらぬ午後5時にスタートが切られました。スタートを担当した僕はスタートで前を行くマシンをパス、1度はNSX勢のトップに立ちましたが1コーナーで渋滞に巻き込まれて順位を元に戻され、スタート時の順位と変わらない所で周回を重ねていました。2ラップ目以降は安定してラップを重ねていましたが、中盤に一度ダートにマシンを落としタイムロス。しかし、その後は予定していた23周目まで再び安定したラップを重ねてピットイン。加藤選手にマシンを託しました。
交代した加藤選手のペースは安定して速く、前車との差を順調に削りとり、ついにレースも後半に差し掛かる所で、前を行くエプソンNSXに追いつきオーバーテークを試みましたが、マシンをイン側に寄せてきたエプソンのマシンが加藤選手のマシンに接触。この接触でフロントのホイールが割れ、そのままダートに飛び出しレースを終えることになってしまいました。
ここまで素晴らしい走りを見せ、今回はNSX勢のトップを狙えたレースであっただけに残念なアクシデントとなってしまいましたが、この手ごたえはチームにとってもドライバーにとっても、今後に向けてのポジティブな要素である事は間違いないと思います。結果はともかく、内容は確実に良くなりつつある事を実感出来たレースであった事が僕には大きな収穫でした。
今回はツアーで僕のファンの人たちも応援にきてくれていて 楽しい時間も過ごせました どうも有難う!!!
次回はテストも行っている十勝。今出来ること全てをやって、とにかく前に進みます。