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LMESシリーズ第3戦

2006.07.16 LMESシリーズ 第3戦 ドイツ・ニュルブルクリンク
Po. No. Cl. Team Machine Driver LAPS
1 17 LM1 Pescarolo Sport Pescarolo C60 Judd Collard / Boullion 189
2 9 LM1 Creation Autosportif Creation Judd Minassian / Ortiz / Gabbiani 186
3 14 LM1 Racing for Holland Dome Judd Lammers / Yoong 186
13 LM1 Courage Competition Courage LC70 Mugen Nakano / Kurosawa 73

From 中野信治:

初夏を迎えたこのドイツの歴史あるサーキットは、風光明媚な景色の中に包まれるように、その形をなしています。今回の第3戦は、普段のルマンシリーズと違い土曜日、日曜日の2日間で予選・決勝が行われました。

土曜日は90分が2回の練習走行と、20分間1回の予選。この1回目の公式走行では、チームメートの黒澤選手の走行後にトラブルが発生。僕は1周もラップをする事が出来ませんでした。貴重な走行時間をトラブルで走れないのは、限られた走行時間しか与えられていないこのシリーズでは非常に厳しいものです。とくに今回のような二日間の開催では・・・。

2回目の公式走行でも走行開始からトラブルが発生、その修復に30分以上を費やしてしまいました。修復後は十分ではなかったのですがラップを重ねる事が出来、8年振りにニュルの新しくなったサーキットを走行。このコースレイアウトは初めてなので、その確認と今回のレースで使用するタイヤの確認、そしてセットアップの方向性を同時に進める事に集中しました。

 

そして予選。予選は20分間の一発勝負。接戦となった今回の予選。残り数分まで4,5番手につけていたでのすが、最後の最後に逆転し、3番手を奪い取る事に成功!ピットからはガソリンの残量の関係で、ピットに戻るように指示が出ていたのですが、僕の判断でもう1周アタックを行いこのタイムを記録する事が出来ました。僕にとっては本当に久しぶりの予選でしたが、いい集中力でこなす事が出来、結果も現状を考えればベストなものだったと思います。

このレースにクラ-ジュコンペティションはもう1台車を走らせています。もう一台のマシンには、ルマン24で僕のチームメートだったフランス人ドライバーのジャンマルク・グーノン選手が乗っていました。ルマンであエースドライバーとしてアタックを担当していた彼を、この予選で僕が上回った事には大きな意味があります。

そして決勝ですが、この日も朝から天気は快晴。スタート時の気温は30℃を超えていました。今回のレースでのスタートドライバーは僕が担当。そのスタートではタイミングが見事に決まり、1コーナーまでに2位スタートのペスカローロのエマニュエル・コラ-ド選手、そして1コーナーの入り口でアウトからポールポジションからスタートのニコラス・ミナシアン選手を交わし、トップに浮上。その後トップを快走しましたが、マシンがまたしてもトラブルを抱え始め2番手に後退。それでもその後2番手をキープしていましたが、このトラブルが深刻なものとなり緊急ピットイン。

修復には数時間を要する大きなトラブルで、順位争いからは転落。数時間後、メカニック達の懸命の修復によりマシンがなんとかレースに復帰。ドライバーを黒澤選手にチェンジして再びコースに戻り、今後のデータ収集の為の走行を行う事に。なかなか完全にならないマシンでしたが、黒澤選手が周回を重ね、幾つかの確認をこの走行では行う事が出来ました。

最後には再び僕にドライバー交代を行いピットアウト。マシンのバランスはまずまずで、トップより速いラップタイムで走行を重ねる事が出来ましたが、再びくすぶっていたマシンのトラブルが発生。今度は完全にマシンが走行不可能な状況になり、コース上でストップする事になってしましました。

トラブル、トラブル、トラブル。この週末は、ずっとこのマシントラブルに苦しめられました。トラブルさえなければ・・・。タイヤは横浜タイヤの開発努力により、エンジンも無限の頑張りで高いレベルになりつつあります。チームメートの黒澤選手もコンスタントにいい走りをしてくれています。マシンのポテンシャル自体も潜在的に高いものなので、きちんと走りきる事が出来れば、確実に結果は手に入れられる所まできているのは事実です。

ただ最後までレースを走りきり、チェッカーを受けなければ結果は残りませんからね。今回僕がドライバーとしてやれる事は、高いレベルでこなす事が出来たと思っています。ただレースは全てが1つになった時に結果を与えられるもの。僕自身サーキットでは走る事以外のところでも、これらの問題点をロジカルに前向きに打開していけるよう、チームとの厳しいディスカッションを重ね戦っています。

もちろん出来ると信じて。もう少し! かな。

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