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LMESシリーズ 第3戦

2007.07.01 LMESシリーズ 第3戦 ドイツ・ニュルブルクリンク
Po. No. Cl. Team Machine Driver LAPS
1 8 LM1 Team Peugeot Total Peugeot 908 HDi FAP Lamy / Sarrazin 195
2 7 LM2 Team Peugeot Total Peugeot 908 HDi FAP Gene / Minassian 194
3 16 LM1 Pescarolo Sport Pescarolo Judd Collard / Boullion 191
5 9 LM1 Creation Autosportif Creation CA07 Judd Campbell / Ortiz / Nakano 188

From 中野信治:

ルマンシリーズ第3戦がドイツ・ニュルブルクリングで行われました。今年のヨーロッパは冷夏なのか、ここドイツでも朝晩はかろうじて10度を越えるぐらいの気温。昨年は35度を越える猛暑だったのですが・・・。

ルマン24を終えて舞台をドイツに移し、レースの距離もルマン24とは違い1000キロ、6時間で行われます。この距離と時間はこのルマンヨーロッパシリーズの規定になっていて、どこのサーキットでも同じ距離でレースが行われる事になっています。

昨年は僕自身予選を担当し3番手からスタート。レースではトップを走る事が出来ました。この去年の良いイメージを今年につなげたいところ。

 

まず金曜日に行われた公式走行と土曜に行われた公式走行と予選。
いずれも気温13度前後の曇り空の下で行われました。金曜日には1時間の走行が2回。この走行では主に今回もアタックを担当するジェイミー・キャンベルウォルター選手が走行を行い、僕ともう一人のチームメートであるフィリッペ・オルティツ選手はマシンの完熟走行にとどまりました。今年のチームには3人のドライバーがいる為、このLMESシリーズでは走行時間が極端に少なくなってしまうのが難しい所です。

予選が行われる土曜日には1時間の公式走行と予選が20分間。今回は予選をジェイミーが担当する為、20分間の走行は彼が走ることになりました。金曜日に行われた公式プラクティスでは、走り始めからマシンのバランスが悪く、なかなか連続走行が出来ずピットイン・アウトを繰り返す事に。この日は僕が出来たラップは6周だけ。このシリーズではマシンをサーキットに持ち込んだ時点でのセットアップが決まっているかどうかで大きくその後の流れが変わります。この日の走行後のミーティングで幾つかの問題点が議論されたのですが、まだマシンに起こっている問題を完全に解決するまでには至りませんでした。

課題を残しながら迎えた予選ですが、結果は10番手。チームとしては、予選の結果よりも決勝をにらんでハードタイヤをチョイスしていたので、この順位はやむなしといったところでしょうか。他のチームは全てミディアム・ソフトタイヤ。このタイヤチョイスが吉と出るかは、決勝で明らかに・・・。

そして迎えた決勝日。この日は珍しく朝から雨も降らず、時折青空が顔を見せるほどの天気でした。8時半から行われたウォームアップでは昨日に引き続きハードタイヤを履いての走行。この朝のセッションでは、僕がマシンをドライブ。マシンの感じはまずまずで5番手につけることが出来ました。1台が新品タイヤを使っていたので、正確には4番手タイム。ガソリンクラス?では2番手タイムでした。

決勝のスターターは予選を担当したジェイミー・キャンベルウォルター選手。順調な滑り出しで7番手に順位を上げ、その後もコンスタントに周回を重ねます。今回は我がクリエーションはドライバーが3人いるので、その分ドライバーチェンジによるタイムロスが他のチームより多いため、少しでもピットでの
ロスを減らす作戦を決行。

ハードタイヤで2スティントを持たせるのですが、2スティント目に入ってからのジェーミーのタイムは伸びず。やはりタイヤが厳しいか。他のチームはソフトタイヤでピットイン事の交換を行っています。今回はミディアムタイヤに分がありそう・・・。
2スティント目も後半を迎えた所で、ジェイミーが突然順位ダウン。GT2クラスのマシンと接触した模様。順位を落とすもピットに戻りルーティーンのタイヤ交換。

ドライバーをフィリッペに交代し、ピットアウト。途中2回のコースアウトがありましたが、何とか無事に1スティントを終了。マシンに若干のダメージがあるものの、そのまま走行を続ける事に。

1スティントを終えた地点で2番手のフェリペ・オルティツ選手から僕にドライバーチェンジ。この時点での順位は9位。ゴールまではあと3時間弱といった状況でした。トップを走るのは変わらずプジョーの2台。その後に続くガソリンクラスの中で上位に食い込む為、ここから猛追を開始。徐々に順位を上げゴールまであと1時間を切る頃には、ガソリンクラスの他のマシンが順位を下げる中、4位にジャンプアップ。

そしてレースも終盤。2回目の給油を終えすでに走行時間は2時間半を越えていましたが、順位を守り抜く為にドライバーチェンジをしないことを決め、このまま僕が最後までドライブすることに。クリエーションにとってはこれが2007年LMESシリーズの初レース。マシンのダメージでバランスを崩しているマシンを何とかコントロールしながら走行を続けました。

最後に無線トラブルがあって5位になったものの、ルマン24の悪い流れを断ち切るような完走5位。僕も久しぶりにレースをした感じ。ルマン24の後なので、この結果にはチームが本当に喜んでくれました。
そんなチームメートやメカ達の笑顔が僕には嬉しかった。
これでチームの流れも変わるか。

次は日本の茂木で行われるジャパンルマンチャレンジ第3戦です。その後はヨーロッパに戻り、ベルギー・スパでヨーロッパルマンシリーズ第4戦が行われます。

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