Po. | No. | Driver | Machine | Time |
---|---|---|---|---|
1 | 12 | B.トレルイエ / 井出有治 | カルソニック IMPUL Z | 1:45’47.291 |
2 | 36 | 土屋武士 / M.アピチェラ | WOODONE トムス スープラ | 0’02.059 |
3 | 3 | 金石年弘 / E.コマス | G’ZOX・SSR・ハセミ Z | 0’03.118 |
9 | 100 | 中野信治 / 加藤寛規 | RAYBRIG NSX | 1’52.208 |
中野信治コメント:
色々な思いで挑んだ2004年のGT選手権もここ鈴鹿で終わりを告げます。僕にとっては本当に早かった1年であり、まだこれが最終戦だと言う実感がありません。実感がないのは何故なのだろうかと考えてしまいますが、本当は考えるまでもなくその理由は解っているのですが・・・。
今回の鈴鹿最終戦。前回オートポリスで掴みかけた流れをここ鈴鹿でも引き寄せたいと言う思いでチーム・ドライバー共にレースに挑みました。しかしその結果、新しく試みた事がかえって原因となり苦戦を強いられてしまった部分もあって、全て思い通りの戦いとは行きませんでした。
初日は雨。この雨がプログラムの歯車を狂わせ、加藤選手が今回も担当した予選では不満の残る結果となり、15番手からの決勝スタート。マシンに不安を抱えつつ予選を戦った加藤選手には辛い予選結果でした。僕はいつもどおり決勝用のマシンセットを担当。前回のオートポリスの時のようなマシンの感触は得られないまでも、現状の中ではベストと思われるマシンをレースに向けて作れたと思います。
迎えた決勝は晴れ。秋晴れの中、気温も18度と暖かく、レースを見にサーキットに来てくれていた方達にとっても最高の天気だったはず。今回は僕がスタートを担当。スタートは上手く決まり、1コーナーでの混乱を利用し一気に15番手から9番手までポジションをアップ。その後、チャンピオンを争うデンソー・スープラは抑える事が出来ず、ポジションをひとつ下げ10位のままエッソ・スープラを従えて周回を重ねました。28周目に加藤選手に交代するまでミスなくこのポジションをキープ、そして僕の最終戦はここで終了、加藤選手にドライバーチェンジ。マシンを託された加藤選手もコンスタントなラップを刻み、前のマシンのリタイヤにも助けられ最終的に9位でチェッカーを受けました。結果、NSX勢の中では2番目のゴールとなり、今シーズンのシリーズポイントでも、NSX勢の中で2番手という位置付けで2004年を終了することとなりました。
この結果が何を意味するのか・・・順位だけをとって考えれば、恐らくそこに大きな意味はないと思います。ただこの1年、本当に難しい状況の中やってきた結果としてのこのポジションには当然満足は出来ませんが、納得はしています。それだけこの1年で僕が得た物は大きく、もう少しああすれば良かったかなというような後悔はまったくないぐらい、短い時間で多くの経験を重ね、学ぶ事が出来ました。NSX勢でも他チームはドライバーは全てベテランのGT経験者で固められた中で、僕達が2位という結果を残せたのも、ひとつの成果であったと思います。その集大成としての鈴鹿のレース、その結果に僕自身納得は出来ています。
この1年間、8年振りに日本に戻ってGTを戦う僕を沢山の方達が応援して下さいました。少しでも早く皆さんの期待に応えたいと思っていたし、その努力も続けてきました。本当にどうにもならないような事もあったし、死ぬほど悔しい思いを沢山しましたが、応援して下さっている皆さんの声は常に僕に届き、力を貰っていました。この場を借りて そんな皆さんにお礼を言わせて下さい。本当に有難うございました!!!
まだアメリカがあるけどね(笑)