Po. | No. | Driver | Machine | Time |
---|---|---|---|---|
1 | 32 | 松田次生 / A.ロッテラー | EPSON NSX | 2:04’26.984 |
2 | 6 | 脇阪寿一 / 飯田 章 | エッソウルトラフロー スープラ | 0’01.069 |
3 | 1 | 本山 哲 / R・ライアン | ザナヴィ ニスモ Z | 0’02.514 |
9 | 100 | 中野信治 / 加藤寛規 | RAYBRIG NSX | 1’46.056 |
中野信治コメント:
GT選手権も後半戦に突入するここ茂木で行われる第5戦。台風の接近により週末の天候が心配されていましたが・・・
僕にとってはなじみの深い茂木ですが、これはオーバルトラックの方で、今回レースが行われるロードコースに関しては、ゴーカート以外殆ど走行経験がありません。前回のテストでも殆ど走る事が出来なかった為、今回がこのマシンでの初めての走行に近い状況の中、初日がスタート。今回も予選を加藤選手が担当、僕はレース用のセットを煮詰める為にガソリンを満タンにし中古タイヤでの走行を行いました。幾つかのセットを確認出来、初日は心配されていた雨も降らずに走行終了。
2日目も僕がレースセットを担当し、初日に続いて幾つかのセット変更を行い、最終的に翌日の決勝に向けまずまずのバランスを見つける事が出来ました。予選は加藤選手が素晴らしい走りを見せてくれましたが、他のマシンの仕上がりも良く結果は11番手。ただ、上位とのタイム差は確実に少なくなっており、ホンダのマシンも着実に進化している事が伺える結果となりました。
雨となった決勝日の朝のフリー走行では、加藤選手が走行を行った後、エンジンに問題が発生し走行を中断。このまま朝のフリー走行は終了し、残念ながら雨の中で僕がステアリングを握る事は出来ませんでした。問題はすぐに解決せず、この後決勝までの短い時間の間にエンジン交換が行われたのですが、この交換作業でメカニック達が本当に頑張ってくれ、なんとかマシンを決勝に間にあわせる事が出来ました。
迎えた決勝は、雨は一時止んだものの路面は依然ウエットコンディション。天候の予測がつきにくい中で63周のレースがスタート。1周目には、スタートを担当した加藤選手が他のマシンに追突されスピンし、大きく順位を落としてしまいましたが、その後素晴らしい追い上げを見せ順位を押し上げます。そしてレースも中盤に入り全てのチームがピットに戻りドライバー交代と給油を終える中、100号車はピットインを見送り、この間にトップに浮上。もしこの地点で雨が降りだせば先にピットに入ったマシンはレインタイヤに交換するため、再びピットインが必要になる・・・そうなれば僕たちはトップでまたコースに復帰する事が可能でした。
僕達は雨粒が再び落ちだしたあたりから規定ギリギリまでピットを遅らせ雨が本降りになるのを待ちましたが、結局雨はそれ以上強くならずやむなくピットに戻りドライバー交代。今度はギリギリまでピットを遅らせた分、必然的に先に入ってスリックタイヤに交換していた他のチームに大きく遅れることとなってしまい、ピットアウトした時には完全な単独走行でした。終盤にはAUスープラとの争いがありましたが、これを抑え9位でフィニッシュと言う結果となりました。
作戦は残念ながら実らず結果は9位でしたが、前回の鈴鹿1000キロから確実に少しずつではありますが流れが変わってきています(いい方にね)。チームもホンダもドライバーも高いモチベーションで次のオートポリスに挑めます。少しずつ展開が楽しみになってきましたね。