Po. | No. | Cl. | Team | Machine | Driver | LAPS |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 17 | LM1 | Pescarolo Sport | Pescarolo C60 Judd | Collard / Boullion | 134 |
2 | 32 | LM2 | Barazi Epsilon | Courage C65 AER | Vergers / Barazi / Belloc | 128 |
3 | 6 | LM1 | Lister Storm Racing | Lister Storm Hybrid | Keen / Kiesa / Moller | 127 |
– | 13 | LM1 | Courage Competition | Courage LC70 Mugen | Nakano / Gounon / Kurosawa | 79 |
From 中野信治:
今年初めて参戦したヨーロッパルマンシリーズ(LMES)。開幕戦はトルコ、イスタンブールパークサーキットで行われました。
F1でも昨年から使われているこの新しいサーキットは、アップダウンが激しくブラインドコーナーの多いサーキット。高速コーナー、中、低速コーナーがそれぞれ組み合わされた面白いコースレイアウトでした。
このレースのスケジュールは少し変則的で、金曜日の午後に1時間のフリープラクティス、土曜日には午前、午後にそれぞれ2回の1時間のプラクティスの後、20分間の予選が行われます。日曜日の朝には、20分間のプラクティスがあり、お昼前にスタート。1000キロのレースが始まります。
今回は僕の他に、昨年アウディでルマン24に参戦していたジャンマルク・グーノン選手と昨年はSUPER GT、ルマンに参戦していた黒澤治樹選手、計3人のドライバーが同じチームで走りました。その為一人のドライバーがマシンに乗れる時間はそれ程多くはない為、時間を最大限有効に使う為にも、チームとしてはトラブルを出さないように集中しなければなりません。もちろんドライバーのミスも同様に致命的になりかねません。
1台の車を3人のドライバーで走らせると言う部分は、昨年のルマン24で初めて経験しましたが、今回のレースで改めて時間の使い方という部分で多くの事を経験出来ました。
今回は初日のプラクティスからマシンにトラブルが出てしまい、3人のドライバーが満足出来るほどの走行時間はありませんでした。結局初日、2日目とトラブルが続き、2日間を通して殆ど走行が出来ず、今回このコースが初めてだった僕と黒澤選手にとっては厳しい状況でもありました。予選は昨年このサーキットを走っているグーノン選手が担当し、5位。満足出来る順位ではありませんが、今回の状況を考えるとこのポジションは悪くはないかもしれません。
レースは朝から雨がぱらついていて路面はウエット。今年は例年に比べてとても気温が低いらしく、レースウィークを通して10度から13度というこの時期のイスタンブールにしてはかなり寒いコンディションでした。スタート時には雨は上がっていましたが、タイヤはレインタイヤでのスタート。
スタートドライバーはグーノン選手が担当し、スタートで一気にトップまで浮上!しかしマシンが路面状況に合っていない為、周回を重ねるたびに順位を落とし僕にドライバー交代する地点で、6番手あたりでした。
僕にドライバーを交代する頃には路面もドライになり、タイヤはドライ用での走行となりました。ここから徐々にポジションを上げる事ができ、2、3番手を走行していたところ突然ステアリングにトラブルが発生。緊急ピットインでマシンの修復をチームが試みましたが、問題を解決する事が出来ずに、結局3時間を経過した所でメカニカルトラブルでリタイアとなりました。
後半は2、3位という上位を走行していて表彰台も見えていただけに残念な結果に終わってしまいましたが、今回のレースで見えてきた問題点をどれだけ改善して次に繋げることが出来るかが重要です。
ルマン24に向けて、確実に前進していけるようにこれからも全力でやりたいと思います。